長年培ってきた冷却技術・圧縮技術をベースとして、
そこから派生した多様な技術により、
さまざまな製品・サービス・エンジニアリングを生み出しています。
マエカワは、お客様のご要望、時代や社会のニーズに技術で応えます。
冷凍機や低温倉庫、スケートリンクの製氷システムといった
冷却技術を応用した製品や
エンジニアリングはもちろんのこと、
食肉加工ロボット、病院や博物館から航空機まで多様な場所で
活躍する空調システム、
石油精製プラントにおける圧縮技術の活用など、
私たちの生活になくてはならない製品やシステムを提供しています。
温浴施設、病院、老人福祉施設、食品工場など大量のお湯を使う施設では、これまで重油などの化石燃料を燃やすボイラーを利用していましたが、今ではヒートポンプ技術を利用したクリーンなエコキュートへの代替が進んでいます。マエカワは大型の空調用ヒートポンプを製造してきた経験から、世界最大クラスのエコキュートの製造に携わり、 既存の空気熱源エコキュートだけでなく、水熱源エコキュート、世界初のマエカワオリジナル空気・水両熱源エコキュートなどの開発・製造をしています。
国内に限っても、スケートリンクの5割以上、カーリングホールに至ってはその9割にマエカワの製氷・冷却システムが採用されています。1998年の長野冬季五輪では氷を使用する全競技会場*にマエカワの冷却システムが導入され、会期中の維持管理も担当しました。また2013年にオープンした軽井沢アイスパークには、ノンフロン冷凍機NewTonが納入されました。アスリートの繊細な感覚を理解し、最適な氷の状態をつくり出していきます。
*スピードスケート、フィギュアスケート、アイスホッケー、カーリング、ボブスレー、リージュ
マエカワは、1971年からヒートポンプを使った省エネ効率の高い空調システムを提供してきました。事務所ビル、病院、博物館、美術館、電算センター、食品工場など、あらゆる建物の空調設備にヒートポンプ装置を納入しています。さまざまな熱を無駄なく用いることによって、各種建造物の使用条件、据付スペース、用途に合わせた快適でかつコストをおさえた空調をお客様に届けるとともに、CO2排出量削減にも大きく貢献しています。
飲料・ビール・乳業工場の生産プロセスでは大量の温熱・冷熱を使用しますが、製品や製造プロセスの種類によって、最適なエネルギー供給システムは異なります。マエカワは、省エネかつ環境にやさしい工場を実現するために、生産工場における熱の利用をトータルで考え、生産工程や生産設備を理解した上で、最適なエネルギー供給システムをお客様とともにつくりあげていきます。また、節水・省水システムの構築にも、お客様と一緒に取り組んでいます。
マエカワは世界中の冷凍・冷蔵倉庫建設において、多くの経験を積み重ねてきました。冷蔵倉庫は、消費者のニーズや製品の性質によって、単なる保管にとどまらず物流拠点としての機能も負っています。そして、冷却設備だけでなく、建築・防熱・物流効率化の分野においても省エネと安心・安全が求められています。このため、マエカワでは冷凍機だけではなく、冷蔵倉庫全体で最適な設計・施工に努めたエンジニアリングを行っています。
冷凍食品の凍結は、凍結時間が長いものもあれば短いものもあり、大きさや形状もさまざまです。おいしさをそのまま凍結させるため、最適なシステムをご提案しています。また、食品生産工場の「全体最適」という視点に立ち、各種生産ラインの核となる製品の開発を積極的に取り組んでいます。食品凍結用フリーザーでは、高品質なまま急速凍結する「ストレート型サーモジャックフリーザー」や、風の力と振動により、カット野菜・エビ等を製品同士の結着させることなく凍結する「IQFラインフリーザー」など、いろいろなタイプのフリーザーを開発しました。
ひとつひとつの形と大きさと硬さが微妙に異なるものを認識することが要求されている食肉生産自動化システム。マエカワでは、食肉加工における各工程のロボットを完成させ、低温環境下で多様な商品形態に対応できる、品質、歩留まりの高い省力化システムを実現しました。食鳥分野では骨付きもも肉全自動脱骨ロボット「トリダス」や胸肉自動脱骨ロボット「イールダス」、食肉分野では、豚もも部位自動除骨ロボット「ハムダス-R」など、様々なロボットが世界中で活躍しています。
石油プラントやガス製造設備などには、高い信頼性と安全性が求められています。マエカワが長年培ってきた冷却技術と圧縮技術は、これらの設備において常に高い評価を受けており、各種ガスの圧縮及び各種プロセスの冷却や液化に用いるマエカワの圧縮機や冷凍機は世界中のプラントで活躍しています。また近年は、製造プロセスだけでなく、環境保全、資源回収といった用途においてもマエカワの技術が採用されています。
1960年代、漁船に冷凍機を納入して以来、常に新鮮でおいしい魚や果物、野菜を世界中に届けられる様に、冷凍運搬船(リーファー)や、漁船、 官公庁船など様々な船に最適な製品を提供してきました。 マエカワでは、これまでに約400隻のリーファーに冷却プラントを納入し、実績を重ねてきました。 近年、世界のリーファーの9割が日本で製造されており、その冷却プラントのほとんどを手がけ、さらに技術を進化させ世界の海を行き交う船づくりを支えています。